起業家に学ぶ仕事論:ジェフ・ベゾス~前編~

こんにちは、てぃーです。

今回から2回にわたり、皆さんも日常的に使っているAmazonのCEOジェフ・ベゾス氏について取り上げたいと思います。

前編となる今回は、彼の経歴とAmazonの礎となるオンライン書店のサービスを開始し、流通の基盤を確立するまでのエピソードについて紹介いたします。


プロフィール

氏名:Jeffrey Preston Jorgensen
生年月日:1964年1月12日
出身:アメリカ合衆国
Twitter:https://twitter.com/jeffbezos


経歴

  • 1986年

    大学を卒業し、スタートアップFitelに就職(22歳)

    プリンストン大学を卒業
    電気工学と計算機科学の学位を取得
    決済システムを扱うスタートアップ『Fitel』に就職

  • 1988年

    大手金融会社バンカース・トラストに転職(24歳)

  • 1990年

    新興ヘッジファンドD.E.Shaw&Co.に転職(26歳)

  • 1994年7月

    オンライン書店Cadabra.com(後のAmazon.com)を創業(30歳)

  • 1997年5月

    Amazon.com,Inc上場(33歳)

  • 1998年

    創業初期のGoogleに出資(34歳)

  • 2000年9月

    民間宇宙企業Blue Originを設立(36歳)

  • 2013年8月

    ワシントン・ポストを2億5000万ドルで買収(49歳)


自宅のガレージでオンライン書店を開始(1994年)

Amazonはジェフ・ベゾスが自宅のガレージで始めたオンライン書店にその原点があります。創業間もない頃は、ジェフ・ベゾス自ら運転し配達まで行っていたそうです。

会社設立時の苦労話として、当時はインターネット黎明期だったのに加え、大手書店と競合するビジネスモデルだったことから、資金調達にかなり苦労したとジェフ・ベゾス本人は回想しています。

会社設立の資金100万ドルを集めるために、60回ほどの商談を重ねた結果、22人から約5万ドルずつを何とか出資してもらったというエピソードも語っています。


1-Click注文の特許取得(1999年)

今や当たり前の『1-Click注文』ですが、商品を選択してから購入までにかかる労力を出来る限り省くために、実はAmazon.comが初めて開発し1999年に特許を取得した機能です。

幾つかのECサイトを対象とした調査に依れば、消費者がカートに入れた商品のうち約7割が最終的に購入に至っていないという調査もあり、『1-Click注文』の仕組みがAmazonの売上全体の5%向上に貢献していると推測されています。

それだけビジネス上重要な特許であるがゆえに、書店大手のBarnes&Nobleが類似のテクノロジーをAppleなどの企業に提供した際には、訴訟によってこの特許を守っています。


Amazonマーケットプレイスをオープン(2003年)

Amazon.comのプラットフォームを利用して、個人や小規模事業者が商品を出品することが出来るようにした仕組みが『Amazonマーケットプレイス』です。

出品者はAmazonに月額登録料、成約時の販売手数料を支払うだけで、クレジットカード決済の手数料、発送後に入った売上の振込手数料、販促・マーケティング費用などをAmazonが負担してくれます。

Amazonマーケットプレイスをオープンしたことで、Amazon.comは全米のEC市場の4割のシェアを獲得するに至り、2001年のITバブル崩壊から復活を果たすことができました。


今回は以上となります。
次回は、Amazonが流通のみならず動画配信、クラウド事業、電子書籍、スマートスピーカーなど様々な事業を展開し、帝国を築き上げるまでのエピソードについて紹介いたします。

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