起業家に学ぶ仕事論:Airbnb創業者ブライアン・チェスキー(前編)

こんにちは、てぃーです。

今回から2回にわたり、個人宅の空き部屋を旅行者に貸し出す民泊プラットフォームを運営する『Airbnb』のCEOブライアン・チェスキー氏を取り上げたいと思います。Airbnbは今や世界191カ国6万5千以上の都市でサービスを展開しており、アパートや高級ヴィラから城、ツリーハウスに至るまで何百万ものユニークな部屋を貸し出すオーナーを抱えています。

前編となる今回は、ブライアンを中心にしたAirbnbの経歴と、今のAirbnbの原型となるサービスAirbed & Breakfastが誕生するまでの物語を紹介します。


プロフィール

氏名:Brian Joseph Chesky
生年月日:1981年8月29日
出身:アメリカ合衆国ニューヨーク州
Twitter:https://twitter.com/bchesky


経歴

  • 2004年

    大学卒業

    ロードアイランド・スクール・オブデザインでfine artsを専攻し卒業
    ロサンゼルスの3DID, Inc.で産業デザイナーとして働く

  • 2007年10月

    『Airbed & Breakfast.com』リリース

    起業家になるために仕事を辞める
    家賃調達とホテル不足の解決に『Airbed & Breakfast』の初期コンセプトを生み出す

  • 2008年2月

    ネイサン・プレジャジックが創業メンバーに加わる

  • 2008年3月

    『Airbed & Breakfast.com』Ver2.0リリース

    サウスバイサウスウェスト(SXSW)のイベントに合わせてVer2.0をリリース

  • 2008年8月

    『Airbed & Breakfast.com』Ver3.0リリース

    民主党全国大会に合わせてVer3.0をリリース

  • 2008年秋

    朝食シリアルを販売し借金脱出

  • 2009年1月

    Y Combinatorに参加

    起業家養成プログラムY Combinatorに参加し、2万ドルの投資を受ける

  • 2009年3月

    社名を『airbnb』へ変更

  • 2009年4月

    Sequoia Capitalから58万5,000ドルの投資を受ける

  • 2010年4月

    Greylock Partners, Sequoia Capitalから720万ドルの投資を受ける

  • 2011年7月

    初の海外拠点設立

    Andreesen-Horowitz, Digital Sky Technologies, General Catalystから1億1200万ドルの投資
    ドイツの民泊仲介サイトAccoleoを買収し、ハンブルグに初の海外拠点を設立

  • 2013年12月

    累計1000万泊の予約を達成

  • 2014年7月

    新しいロゴデザイン『Bélo』を採用

  • 2019年3月

    Airbnbの利用者が5億人を突破


Airbnb誕生

美術大学ロードアイランド・スクール・オブデザイン(RISD)で出会った、ブライアン・チェスキーとジョー・ゲビアの2人は、2007年10月にサンフランシスコに引っ越し共同生活を送ることになりますが、継続して家賃を支払うことが出来ない財政状態でした。

ちょうど同じ頃、サンフランシスコでは国際デザインカンファレンスが開催されており、参加者が宿泊に利用するホテルが不足していました。そこで、2人は住まいのアパートを使って見本市の参加者に寝床と朝食を提供することで収入を得ることを考えました。

エアベッドの寝床と朝食を提供していたことから『Airbed and Breakfast』と呼び、1人1泊80ドルでサービスを提供しました。記念すべき最初のゲストは、ユタ州出身の45歳男性、ボストン出身の35歳女性、インド人の30歳男性の3人のデザイナーだったという。

2008年 2月ハーバード大学卒業生でエンジニアのネイサン・ブレチャジックが3人目の共同創業者として加わると、2008年8月にWebサイト『Airbedandbreakfast.com』を正式に立ち上げた。最初は宿泊先を情報と連絡先だけがのったシンプルなサイトとしてスタートしていますが、次のバージョンアップで今のairbnbの原型となる以下の3つ機能を実装しています。

①事前にオンライン決済を行える
②イベントに限らず全世界で宿泊場所の情報を記載できる
③Three Clicks Booking(3回のクリックで宿泊予約が出来るシンプルなデザイン)


今回は以上となります。

次回は、資金難に陥ったAirbnbがある事業で借金返済に成功し、投資家から出資を得て、買収を重ねて事業拡大するまでの軌跡をご紹介いたします。