こんにちは、Roshiです。
みなさんは “ホットドック(hot dog)” を食べたことはありますか?
“ホットドック(hot dog)”と聞くと、野球観戦や外でのバーベキュー会場などをイメージされるかもしれません。
東京では夏場になると定期的に野外のビール園が開催されますが、その会場でも”ホットドック(hot dog)”は、まず売っていないことはないほど、よく目にしますよね。
今回は、イギリスのニュースメディアである「BBC 」から記事を引用します。
目次
今回読んでいく記事
A sizzling symbol of Americana eaten at stadiums and barbecues, the humble hot dog originated in a very unlikely place: the beach.
BBC Travel
ホットドックの起源
記事の冒頭部分では、ホットドックの誕生について触れられています。
ホットドックがどういう背景で生まれたのか、アメリカに定着する経緯について記載がありました。
早速、記事の内容について読んでみましょう。
If there’s any food that represents Americana, it’s the humble hot dog. Today, these bunned frankfurters are sold at every baseball game, grilled at nearly every backyard barbecue and available at roadside convenience stores from the Carolinas to California. In fact, this most archetypal of American foods originated as the US started to stitch itself back together in the 1860s following the American Civil War and forge its new identity. But while you can now find these seasoned sausage sandwiches across the American heartland, the hot dog’s iconic home is on the boardwalk at New York’s Coney Island.
BBC news
日本語訳)
・アメリカーナを象徴する食べ物といえば、ホットドックです。
・現在のホットドックの形状を持つ食べ物は、おそらく全ての野球の球場で販売され、全てのバーベキュー会場で調理されていて、カロライナからカリフォルニアの隅々のコンビニエンスストアで販売されています。
・アメリカを代表するホットドックという典型的な食べ物は、アメリカの南北戦争後である1860年代に生まれました。
・しかしながら、今日のソーセージサンドウィッチはアメリカの中心地で見つけることができますが、ホットドックの実家は、ニューヨークのコニーアイランドにあると言われています。
On the corner of Surf and Stillwell Avenues, I saw a swell of beachgoers line up under tall, white signs bearing the name ‘Nathan’s Famous’ that proudly advertises: ‘This is the original: World famous frankfurters since 1916’.
BBC news
日本語訳)
・サーフアベニューとスティルウェルアベニューの角に、Nathan’s Famousという名前のついた背の高い白い看板の下に、ビーチファンのうねりが並ぶのを見つけました。
・この建物は、世界的に有名な1916年から続く、元祖フランクフルトソーセージ屋さんです。
Yet, a mere two blocks away, I spotted another sign attached to a small shop directly beside the historic Cyclone rollercoaster that read: ‘Feltman’s of Coney Island: The original hot dog – 1867’.
BBC news
日本語訳)
・さらに先に2ブロックいくと、歴史的なサイクロンジェットコースターの横にある小さなお店があります。そのお店には「コニーアイランドのフェルトマン」と書かれています。
(サイクロンジェットコースターについては、”Feltman’s of Coney Island: The original hot dog – 1867″を読んで見てください。)
アメリカへホットドックが持ち込まれる。
アメリカでホットドックを販売していた元祖ホットドック屋さんについて出てきました。
続いて読んでいく記事は、ホットドックがどういう経緯でアメリカへ持ち込まれたかについて記述があります。
引き続き読み進めていきましょう。
Feltman came to the US in 1856. Like many German immigrants at the time, he brought with him a fondness for the frankfurter sausages that were common in his homeland. A trained baker, Feltman opened a Brooklyn bakery in 1865 and earned a decent living delivering pies to Coney Island businesses from a push cart, while selling clams on the side.
BBC news
日本語訳)
・フェルトマンは、1856年にアメリカにきました。
・当時は、多くの移民がドイツから来ていましたので、フェルトマンも彼らドイツ人の移民としてアメリカに移住してきました。
・フェルトマンは、故郷で一般的なフランクフルトソーセージが好きでした。
・また、フェルトマン自身がパン屋さんで修行していた経緯があったため、その経験をもとに1865年にブルックリンベーカリーを開業し、サイドメニューとしてアサリを販売しながら、プッシュカートでコニーアイランドの企業にパイを届ける仕事をし始めました。
顧客からのニーズをヒアリングして販路を見出す。
As the newly opened Coney Island and Brooklyn Railroad brought many more people to the seaside from Manhattan in the late 1860s, customers told Feltman that they wanted to eat hot food, not cold clams, according to Richard F Snow, the former editor of American Heritage Magazine. So in 1867, Feltman called on the wheelwright who’d originally made his cart and asked him to modify it. The craftsman built a custom charcoal brazier for cooking sausages and a metal box for warming bread.
BBC news
日本語訳)
・1860年代後半にオープンしたコニーアイランドと、ブルックリン鉄道がマンハッタンから多くの人々を海辺に連れて来たタイミングが重なりました。
・また、顧客がフェルトマンに「冷たいアサリではなく、温かい食べ物を食べたい」と話したことで、フェルトマンはカートの職人にカートの修正を依頼しました。
・職人は、ソーセージを調理するための木炭火鉢とパンを温めるための金属製の箱を作りました。
ホットドック販売店としての成功。
That summer, as much of the nation was recovering from the Civil War, Feltman pushed his custom cart up and down the Coney Island sand, selling nearly 4,000 ‘Coney Island red hots’ in his signature long bun for a nickel each. It was that bun, a modification from the way frankfurters were served back in Germany without bread, that made the sausage easy to eat at the beach. The term ‘hot dog’ wouldn’t be coined for some years yet, but Feltman’s American beachside take on the German beer-garden speciality proved to be a sizzling success.
BBC news
日本語訳)
・その年の夏、アメリカの大部分が南北戦争から回復していたため、フェルトマンはカスタムカートを、コニーアイランドの砂の上に設置し、約4,000の「コニーアイランドレッドホット(ホットドック)」を販売しました。
・ドイツでの販売方法から少し改良しながら、アメリカ人がビーチでホットドックを食べやすくしたのです。
・この年からまだ数年は、「ホットドック」という名称は使われませんが、フェルトマンが始めたドイツのビアガーデンの販売形態がアメリカで成功した証になりました。
さいごに
いかがでしたか?
記事を書いている最中、とてもお腹が空いてきました。
ホットドックは身近にある食べ物ですが、調べてみると以外な歴史があったので、記事を書きながら初めて知ることが多く勉強になりました。
みなさんも常日頃から使っている物や、身の回りで普段起きていることについて調べてみると、案外意外な発見があるかもしれません。
以上になります!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。